過去ログ - 黒猫「まったく、とんだクソゲーだわ」
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22: ◆49H2QUBi7VEi[sage]
2011/04/04(月) 23:37:17.73 ID:NDtyDp/no
「ありがとう」

「だからもういいって。で、ヒロインの行動だが」

「え?」

「おいおい、『ヒロインの行動』で質問してきたんだろ?」

そういえばそうだった。

すっかり忘れていた。

「『男のことを諦めない』か『親友に相談する』が、ベストなんじゃないか?」

「諦めない……?」

「おう。そこで素直に諦めてほかの男のところに行ったり、

 一人で悩んでたりするのは、大抵バッドエンドフラグだからな」

「ぅ……」

痛いところをピンポイントで突いてくる。

まるで『さっき胸を貸してくれればこの人になびけるのに』と、

一瞬でも考えたわたしを制しているよう。

いや、実際にそこまで感づいて制しているのかもしれない。

そして『一人で悩むな』というは、わたしの行動を責めているのだろう。

直接言わないのは彼のやさしさか、それとも厳しさかは判断に迷うところだけれど。

「まあ、なんか相談があったらまた言ってくれ。数こなしてる分、真壁よりはアドバイスできるだろう」

「……ええ、そのときはまたお願いするわ」

果たしてそのゲームが……いや、そのシナリオが完成するのかどうかすら、まだわからないけれど……

「とりあえず大まかな形ができたら、俺に読ませてくれな」

「……できたら……ね」

そういって部長は残ったコーヒーをあおった。

わたしもそれにならう。


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