過去ログ - 黒猫「まったく、とんだクソゲーだわ」
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◆49H2QUBi7VEi
[sage]
2011/04/06(水) 22:30:43.57 ID:5lejXWb5o
「代打……ですか」
「ええ、知り合いにいないかしら?」
事務所のスタッフに相談された内容はこうだ。
『一緒に撮影予定の子が急にこられなくなったので、代打はいないだろうか』
「えっと……私とあやせと加奈子じゃ足りないんですか?」
「一応4人組ってことで考えてたからねぇ〜
ダメないなら3人で行くんだけど……いい子いない?」
そこで私はすぐに『彼女』のことを思い出す。
まっすぐに伸びたきれいな黒髪
線の細い体は儚げで
大和撫子という言葉をすぐに連想できる『彼女』を。
「1人……アテがあります。連絡してみるので……
すこしだけ待ってもらって良いですか?」
「ええ、週末までに連絡をくれればいいから。悪いわね〜」
「いえ……いい機会なので」
「え?」
「あ、なんでもないです!」
これはチャンスだ。
神様が私にくれた……たぶん最初で最後のチャンス。
『彼女』から『彼』をとってしまった私の……黒猫への謝罪のチャンス。
そして黒猫と仲直りする……
最初で最後の、最大のチャンスだ
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