過去ログ - 黒猫「まったく、とんだクソゲーだわ」
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47: ◆49H2QUBi7VEi[sage]
2011/04/10(日) 21:50:00.40 ID:38H7UuEOo

「えーっと、私の友達のくろn……五更さんです」
「あ、その……よろしくおねがいします……」

桐乃に連れて来られた場所はいわゆる『撮影スタジオ』だった。
そこにいたのは20代後半くらいの女性で、桐乃が所属している事務所のエライ人らしい。
そしてそのエライ人はわたしの顔や体を嘗め回すように見ている。
これからモデルにするのだから当然といえば当然なのだけど……
非常に落ち着かない。

「パーフェクト。パーフェクトよ!桐野ちゃん!」
「ですよねー!」
「色白な肌!黒髪ロング!いかにも日本人女性という身体!」
「…………スタイルのことは気にしているのだけれど」

目の前の女性はほめているのだろうけれど、ちょっと気に入らない。
色白なのはあまり外にでないだけだし、黒くて長髪なのは髪に掛けるお金が少ないせいだ。
そして寸胴でボリューム不足な身体は生まれつきで、どうしようもない。

「ああ、そうよね、年頃の女の子だもの。こういう風に言われたら怒るわよね、ごめんさい」
「あ、その……怒ってるわけじゃ……」
「お詫びにパーフェクトにコーディネイトしてあげるわ!」
「いえ、そんなに気を使わなくても……」
「あー、あきらめて。この人こういう人だから」
「さあ、五更さん!早くこっちへ!!あ、桐乃ちゃんはいつも通りにお願いね〜」
「え?あ、いや、その……ちょ、ちょっと!?」
「私は私で準備があるから〜。じゃ、がんばってね〜」

女性に手を引かれて準備室へ行く。
桐乃はニコニコしながら手を振っている。
それがむしろ不安をあおる。
なんだか、今日は疲れる1日になりそうだ。



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