過去ログ - 黒猫「まったく、とんだクソゲーだわ」
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61: ◆49H2QUBi7VEi[sage]
2011/04/29(金) 23:03:35.85 ID:ZEfyVaGMo
そのためにはなりふりなんて構わない。
なんて潔い娘だろう。

「…………1つ、確認したいのだけれど」
「なにでしょう?」
「…………あなた、”勝てるかもしれない勝負”を捨てるの?」
「!!」

この娘の考え、あの兄妹に対する思い、桐乃への思い。
そのすべてを察した。
その3つだけならすぐにでも先の問いに、良い返事をすることができた。
ただ、あの夏の出来事だけでも感じ取ることができる。
この娘の先輩への本心を聞かないまま、返事をすることはできない。
でないと、この娘はあの二人の”本当に味方”になれないから。

「どうして……」
「あら、半分以上カマをかけていたのだけれど……意外と勘って馬鹿にできないものね。」
「あっ!!」
「よく考えなさい。私と違ってあなたはこのままでも”あの二人”にしか影響がないのよ?
 私みたいに”ほとんどの友人”を失ってしまうことにはならない。
 だったら、あなたの先輩への思いを優先したほうがあなたのため……
 ……将来にもあの二人のためにもなるんじゃないの?」
「…………でも」
「でも?」
「あなたは……”付き合っていた”のに振られたんですよね」
「…………そう……ね」

本当に痛いところをついてくる。
これでもうこの娘に味方をしない理由がなくなってしまった。
というか

「味方よ」
「え?」
「あの兄妹の味方で、あなたの味方」

味方につく以外の理由がなくなってしまった。



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