過去ログ - 黒猫「まったく、とんだクソゲーだわ」
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77: ◆49H2QUBi7VEi[sage]
2011/05/09(月) 22:58:25.34 ID:7cPTVSf1o
「……ありがとう」

目に涙をためて桐乃が言った。
別に私は桐乃を泣かせたいわけじゃない。
むしろ、これからも私たちと笑っていてほしいのに。

「……どこから、話せばいいかな?」
「そうね……できれば、私と先輩が付き合い始めてからのあなた達のことは聞いておきたいわね」
「それじゃ、そこから話そうか」
「あ、その前に」
「うん?」

話の出鼻を挫いて悪いとは思ったけれど、これはちょっと話が始まると言い出しにくい。

「ケーキセット、もう1つ頼んでいい?」
「……ぷ、アハハハハハハハハハハwwwwwwwwwwww」
「な、なによ。いいじゃない」
「いいけどさ、太るよ?」
「いいのよ、私はあなたと違って肉も脂肪もついてないから……」
「なによ?あたしが太ってるって言うの?」
「……いえ、自虐よ」
「…………あぁ〜」

私と桐乃の視線が同じところに向かう。
そこでこの話題は終わった。
私がさっきとは違うケーキセットを頼んでから、桐乃は話を始めた。



なんとなく先輩と接しにくくなったこと。

なんとなく私と接しにくくなったこと。

私と先輩を見ていて嫉妬をしたこと。

それでもみんなの仲を壊したくなくて我慢していたこと。

少しずつその環境にも慣れ、我慢できるようになってきたこと。

そして先輩が大学に合格して……私と別れたこと。



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