過去ログ - 黒猫「まったく、とんだクソゲーだわ」
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◆49H2QUBi7VEi
[sage]
2011/05/09(月) 23:00:16.26 ID:7cPTVSf1o
「正直ね……少し、喜んじゃったんだ」
「……気持ちはわからないでもないわ」
「あのとき兄貴にあんたと復縁するようにいえればよかったんだけど……」
「言えないわよね……最初で……たぶん最後のチャンスだもの」
「……うん」
そこでお互いに言葉がとまる。
間を持たすために紅茶飲むけれど、あと一口分くらいしか残っていなかった。
私はその一口分をストローで一気に飲んで、この話を終わらせることにした。
「それで、私と顔合わせるのが申し訳なくて、繋がって沙織とも連絡を取りにくくて、
今のいままで音沙汰なしだった……ということでいいのね?」
「……そうなる……かな」
「はぁ……どうしようもなく愚かね、あなたは」
「そ、そこまで言う?」
「言うわよ、愚か者よ、大馬鹿よ、弩阿呆よ」
「そ、そこまでいわなくてm」
「まだ足りないくらいなのだけれど……追い討ちをかけてほしいの?」
「いや、いらないケドさ……」
桐乃はうつむきながら、少し残っていたコーヒーを飲み干した。
しかしほぼ予想通りで安心したというか、拍子抜けだったというか。
なんにせよ、予定通り話を進めることができそうだ。
「まあ、私たちの関係は元通りになれそうね」
「へ?」
「さっきも言ったでしょう?私はあなたより上の優先順位になれなかった。
私はあなたより魅力がなかった。
彼氏1人を失うことより、友達を3人失うことのほうがキツイ。そういうことよ」
実際のところ、自分の言葉そのままに割り切れているわけではない。
先輩とのことだって未練タラタラで、桐乃に対する嫉妬心や劣等感はいまでも心の底で燻っている。
それでも……そんな自分の闇の部分より
光の部分、みんなと一緒にいたいという思いは心の闇をはらってくれるから。
だからこの選択と、この言葉は嘘じゃない。
例え嘘だったとしても、誰にも気づかれずに騙し通す。
そう決めて、この選択肢を選んだ。
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