過去ログ - 黒猫「まったく、とんだクソゲーだわ」
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◆49H2QUBi7VEi
[sage]
2011/05/19(木) 23:49:14.71 ID:xVZP9tD0o
思いつき投下
珍しく桐乃からお酒の誘いがあって二人で行くことになった。
そこは居酒屋ではなくバーだった。
1時間ちょっと桐乃のノロケと愚痴を聞いて、話題がなくなってきた。
別にそれがイヤなわけでもないけれど、黙ったままだとなんだかモヤモヤする。
かと言って自分から話せるような話題も今はない。
こういうときは一服するに限る。
タバコ1本は間を持たすのにちょうどいい時間だから、
と大学の先輩に言われてほんの少しだけ吸うようになったタバコを取り出した。
「あんた、タバコ吸うんだ?」
「こういう席とかで少しだけ、ね。タバコ1本って色々ちょうどいい時間なのよ」
「ふ〜ん……」(ジー
「……吸わないほうがいいわよ。何気にお金かかるし、においが着くから」
「吸わないって。それに京介がたまに吸ってるから知ってるよ」
「そう」
バーボンを一口飲む。
独特の香りと甘さがタバコの苦さを流して、ちょうどいい余韻を与えてくれた。
「お酒もおいしいし、いいお店ね」
「でしょ?今度彼氏と来てみなよ。いい感じになれると思うよ」
「残念ながら、京介を振ってからずっとフリーよ」
「あれ?ゲー研の部長と付き合ってるんじゃないの?」
「ゲンは……その……違うのよ」
「あやせから同棲してるって聞いたけど?」
「あの女は……えっと、違うのよ。大学やバイトで遅くなったときに泊めてもらってるだけよ」
「男の家に?何度も?」
「……頼りになるし信頼できるのよ、あの人は」
「ふぅん……ま、そういうことにしておいてあげますか」
「だから!違うと言っているじゃない!」
「顔真っ赤にしてムキになっていってる時点で説得力ないってーの」
「なっ!!」
「素直になっちゃいないよ〜」
「……あなたに言われたくないわ」
「少なくとも今の私は彼氏に対しては自分の欲望に忠実にいきてますぅー」
そんな話をしてから店を出て、桐乃と別れた。
これから駅に行っても終電には間に合うけれど、今日はなんだかそういう気分ではなかった。
「……あ、母さん?今日は友達の……うん、いつもの……ぇっ!もう!母さんまで!!だから違うって……もしもし!?」
勘違いされたまま切られてしまった。
まあ、いいかしら。
自分の中で結論をつけて歩き出す。
行き先は実家とどちらが自分の家なのか、怪しくなってきた『友達』のマンション。
「”ただいま”」
「お?おう、おかえり〜」
そう返ってくる声にほっとして、部屋にあがる。
ほら、もうどっちが本家だかわかったもんじゃない。
なんでこんなに黒猫さんが誰テメ状態になるんだろう
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