過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
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141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2011/05/15(日) 23:43:08.80 ID:OoUvRdJro
マンティスク「静粛に!!」

 『ネオ・アルカディア四審官』の一人であるデスタンツ・マンティスクが木槌を叩くと、
それまで騒がしかった傍聴席が水を打ったように静まり返る。

イナラビッタ「人間に害をなす凶悪重大事案が急増している現状に鑑み、再発防止、一般予防の見地から……」

ハルピュイア「…………」

 間を開けずに幻想殺しから下された判決文が同じく四審官の一人、
チルドレ・イナラビッタが読み上げられるのをハルピュイアは上の空で聞いていた。


 一方通行との交戦から数日。傷ついたボディの修復もそこそこに、
ハルピュイアは連日行われる『ネオ・アルカディア中央評議会』と呼ばれる裁判に四天王の代表として出席していた。
 四天王の中でのハルピュイアの役割は、天候を操作を利用した人間の生活圏の拡大だけではなく、
『賢将』の名の通り、幻想殺しの行政を学術的な面でサポートすることが大きなウェイトを占めている。

 ネオ・アルカディアのレプリロイド犯罪に関する裁判官である四審官とともに、
『正式な手続きに従った被告の権利を最大限に尊重した厳正な裁判』を行うこともハルピュイアの重要な職務の一つであった。

 ――しかしそれが既に骸と化していることも、また認めたくない事実であった。

イナラビッタ「……よって、真実なる統治者幻想殺しの御名においてイレギュラーと認定。廃棄処分とする」

ケルベリアン「イレギュラー認定!!」

 四審官のトレテスタ・ケルベリアンの言葉が地鳴りのように響き、被告レプリロイドの最期を通告する。
 イレギュラーと認定されたレプリロイドに、更生の機会など存在しない。
 すべて例外なく殺処分になることは、幻想殺し自身が定めたことであった。

フォクスター「本日のイレギュラー案件に関して、これにて閉廷とする」

 最後の四審官、キュービット・フォクスターの冷徹な声が場の空気断ち切ると、その日の裁判に幕が引かれた。


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