過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2011/04/05(火) 01:57:40.73 ID:2cQgefoQo
シエル「だめ、早く逃げて!! こいつにはバスターが……!!」

 そして、同時に放たれたその言葉を――彼にとって最大の屈辱足りえるその言葉を、
一方通行の耳は決して聞き逃すことはなかった。

一方通行「……ハァ?」

 一方通行は、思わずこぼれそうになる笑いを必死でこらえた。
 『逃げろ』などと、一体誰に向かって言っているのだろうか。
 
 本当のところ、自分が誰なのか一方通行自身にも思い出すことができない。
 だがしかし自分とは少女一人に逃がしてもらう事をよしとする人間ではなかった。
 少女から呼ばれた『一方通行』という名こそが、そのプライドを揺さぶり起こしていた。

ゴーレム「グオオオオオォォォォォッ!!!」

一方通行「ったく、ピーピーうるせェ木偶の坊だァ」

 ため息をつきながら、ゆっくりとゴーレムに近づいて行く。
 シエルの言葉に従って逃げ出すつもりは砂粒ほどにもなかった。

シエル「あ、一方通行……?」

一方通行「いいからオマエはそこでじっとしてろ」

 ずっと感じていた、戦い方への違和感。
 彼女が呼ぶ『一方通行』という名前。
 謎の声が教えた、自分の本当の能力。
 そしてただ一つ、心に刻み込まれたプライド。
 
 
 ――全てがパズルのピース一つ一つのようにぴったりとはまっていった。


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