過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
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◆x8SZsmvOx6bP
2011/05/29(日) 19:31:00.06 ID:qUlQrufGo
長いまつげを伏せ、シエルは残念そうな顔をしながら16012号の方へと近づく。
16012号「……? まだ、何かミサカに聞き足りないことでもありましたか、とミサカはあなたの意図をなんとか汲み取ろうとします」
シエル「ううん、別にそういうわけではないんだけど……
……あなたを捕えていたレプリロイドは、本当に『ハルピュイア』って名乗ったの?」
16012号「はい、ネオ・アルカディア四天王の一人だとかと、偉そうに語っていました、とミサカは当時の様子を克明に語ります」
シエル「そう……『ネオ・アルカディア四天王』……」
16012号「……それがどうかしましたか、とミサカはあなたに残る引っ掛かりの原因を探ります」
そう言えば彼女は先ほどもこの名称に驚いていた、と16012号はあの取り調べの時を思い出す。
その時は単にネオ・アルカディアの正義の象徴でもある四天王の名に恐怖しただけだと思ったのだが――
――どうも、それだけではなさそうだ。
シエル「ううん、なんでもないの。
……それより、少しあなたの体を私に調べさせてもらえないかしら。
今取り組んでいる、新エネルギーの開発に活かせるかもしれないの」
16012号「もちろん構いません、と、ミサカは協力の姿勢を示します」
とはいえ、今それを彼女に詮索しても仕方がない。
あまり余計な事をするな、と一方通行からも念押しされているのだ。
この場所で世話になっている限り出来ることを頑張ろう、と16012号は覚悟を決めることにした。
もっとも、それを後悔するのに、そう時間はかからなかったことは、ご存じのとおりである。
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