過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage saga]
2011/04/05(火) 02:18:23.84 ID:2cQgefoQo
敵が来ないうちに早く帰ろうと言うシエルを、一方通行はいぶかしげに見据えた。
果たして自分のいた世界はこんな年端もいかない少女が科学者で、
しかも物騒な敵から追われているのが日常的なものなのだろうかと、一方通行には腑に落ちなかった。
しかしそれよりも納得がいかないのは、『英雄』という自分の肩書であった。
自分がそんなご立派な存在だったというのはにわかには信じられない。
どちらかと言えば、悪事を重ねた挙句に封印されたという方が納得がいく。
促されトランスサーバの上に乗った一方通行は、シエルの背中に向けて言った。
一方通行「……もし俺がその一方通行じゃなかったらどうすンだ?」
シエルはしばらく答えなかった。
しかし答えが思いついたのか、ただ操作が終了しただけなのか、不意に振り向き言った。
シエル「私にとってはあなたはもう一方通行なのよ」
そうはっきりと語るシエルの姿を見て、なるほどと一方通行は少し納得した。
この女はなかなかの修羅場をくぐりぬけてきたのかもしれない。
シエル「さぁ、ベースに移動するわね」
シエルがボタンを押すと、二人の周りを円柱状の光が取り囲む。
そしてそのさなか、一方通行の意識は再び途絶えていた。
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