過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
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277: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/08/18(木) 21:29:32.70 ID:5ndn1mbeo
 ――自分が何のために戦っていたのか?

  
『助けて。お願い、助けて……!』


一方通行「……!!」

 その言葉とるでつながっているかのように現れたその少女の顔を、一方通行はしばらく認めることができなかった。

 もちろん、一瞬の後に現れる面々――レジスタンスの人々のこともできれば肯定はしたくない。
 だがそれが些事に思えるほど、このことは彼にとって衝撃的な事実だったのだ。

   『大切な人のため、守りたい人のために根性を出す……それが光る十の武具を使うために一番大事なことなんだ』

   『って、今のはあのカエルみてぇなお医者さんの受け売りなんだけどな!!』

一方通行「大切な人……守りてェ、人」

 もう一度その人物の姿を思い浮かべてから、一方通行はバスターに差し込んだセットセイバーの柄を握り締め、
そして勢いよく引き抜いた。
 意外なほどあっさりと現れたその漆黒の刃に一瞬気圧されながらも、再び一方通行はあの少女に想いを馳せる。
 あの時、命からがら自分に助けを求めた、あの少女。

 それを思い出すだけで、一体自分は何にしがみついていたのだろうかと、
ファーブニルによって打ち砕かれたプライドというものが取るに足らないもののように思えていた。

 同時に、またしてもあの乱暴な笑い声が響く。
 
   
   『へへっ、そうそうその顔。百年前を思い出すなぁ……』

   『っと……そろそろあいつを止めてんのも時間の問題だ』

   『じゃあ、お前が生きてたらまた後で会おうぜ!!』



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