過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
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401: ◆x8SZsmvOx6bP[saga]
2012/02/04(土) 21:55:38.78 ID:Ry400+Mho
 そして最奥へ辿り着き、コルボーは辺りを見回した。
 そこにはただ白い壁が広がっているだけだ。
 
コルボー「行き止まり……?」

 移動することに必死で、気づけば正体不明の光球の姿すら見失っていた。 
 荒い息を落ち着かせ、コルボーはその壁に手を触れようとする。

   『そこから……離れてください……』

コルボー「えっ……?」

 後ろから聞こえてきた言葉に、慌てて、しかし潜水服の機動性の悪さからゆっくりと、コルボーは振り向いた。
 先ほどの空を裂くような声とは打って変わって落ち着きを取り戻した声ではあったが、それは確かにあの少女の声だ。

   『…………』

 いつの間にか姿は少女のものを再び形どり、
表情もあの恐ろしげなものではなく、代わりに憂いを含んだたたずまいになっている。
 
コルボー(か、かわいい……って、違う違う!!)

 物憂げな表情にすら緩んでしまいそうになる自らの顔を必死に引き締め、コルボーは精一杯誠実そうに尋ねた。

コルボー「君は……『正体不明(カウンターストップ)』なのかい?」



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