過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
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407: ◆x8SZsmvOx6bP[saga]
2012/02/04(土) 22:01:02.34 ID:Ry400+Mho
 ドクター・ヘヴンキャンセラーが語ったことは、そう多くはなかった。

 本来は人の命を救う医者で、それも学園都市随一の名医であった彼は、
その研究の結果、負の遺産と呼ばれる行き過ぎた発見をもしてしまった。
 それはわずかな時間で急速に肉体を復活させる治癒薬であったり、
人間の長年の夢であった不老不死を実現させるものであったり――

 ―― その集大成ともいえるのが、人工の生命体。 『サイバーエルフ』であった。
 
 彼は新たな命をも生み出してしまった自らにうぬぼれることはなかった。
 サイバーエルフは従来のロボットなどとは違う、『自ら悩み、考え、行動する』という
極めて人間に近い思考回路を持っている。
 それはつまり『人間を傷付けてはならない』などという原則を適応することはできず、
大規模な反乱をも起こり得る、ということだ。

 今はまだ、これを世に出す時ではない。
 そう考えた彼はサイバーエルフに関する一切の資料や研究データを封印した。
 だが――研究を完全に捨てきることはできなかったのだ。



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