過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
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410: ◆x8SZsmvOx6bP[saga]
2012/02/04(土) 22:03:57.06 ID:Ry400+Mho
 映像はそこで終わっていた。
 コルボーが後ろを振り向くと、少女は先ほどまでと変わらずすぐそこに立ち尽くしていた。
 沈み込むような表情もそのままである。 

コルボー「そうか、君がこの学校に潜伏していたのは、この映像を一方通行さんに見せるためだったのか。
      でも、どうして君が……? 君は、『正体不明』とは何者なんだ?」

   『…………』 

 またも、少女は答えない。
 当然といえば、当然だ。百年余りも頑なにこの地にとどまり続けたその理由を、
どこの馬の骨ともわからぬ男においそれと話せるわけがない。
 だがそれを聞かねば、わざわざコルボーが危険を冒してまでここへやってきた意味もなくなってしまう。

コルボー「お願いだ……教えてくれないかい?」
 
 すがるように頼んでも、それは悪戯に少女の恐怖を煽るだけだった。
 思えば、生れ落ちてすぐにイレギュラー認定された彼を待っていたのは、つらい逃亡生活だけだった。
 レジスタンスに入ってからもそれは本質的には変わらない。
 そんな中で、アルエットの様な少女を好む性質が確立されていくのも無理はないのかもしれない。



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