30:平凡化[sage]
2011/04/05(火) 17:30:38.51 ID:u8ovdTw/0
電車の中で人は他人に無関心だった。
音楽を聴く者、本を読む者、電話をする者。
そして同様に誰もが俺に無関心だった。
今ここで俺が倒れてもそれを気に掛け助ける者がいくらいようか。
上へ行く者の足は手でつかみ、下へ行く者の手は蹴落とす。
俺はそれがひどく嫌いだった。
それを思い出した。
いつの間にか、周囲に人はいなくなっていた。
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