過去ログ - 男「顔が消えた……」
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56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)
2011/04/07(木) 05:23:06.64 ID:I3Xz+jsuo
三日目の朝。

ちょうど戌の刻を迎えた頃、俺は部屋の騒々しさに目を覚ました。

部屋のあちらこちらで声が飛び交っていたのだ。

その声はどれもAのものだった。

頭の中に鳴り止まない目覚まし時計が入ったような、そんな煩さ。

俺が苦痛に頭を抑えるのもお構いなしに、それは止む気配がなかった。

この耳を聾する騒音どもを黙らせようと、俺はクローゼットを開け放ち、

Aだと思われるハンガーをぱきっと真っ二つにするのだが、やはり音は鳴り止まない。

次はデスクから鉛筆を取り上げそれもへし折るが、静まるどころかAの悲鳴で更に音のレベルが上がる。


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