過去ログ - 姫神「ごめんね。上条君」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]
2011/04/06(水) 23:57:07.38 ID:BgWwLXazo



五限目の能力開発に関する授業を聞き流しながら、上条君に対する私の気持ちの変遷について考える。
どうせ能力開発の授業なんて私には関係ないのだから。

彼とのことを思い返して最初に出てくるのは、彼が文字通り命を懸けて私の世界を変えてくれた時のことだ。


幼少期にある能力によって私達と何も変わらない彼らを殺し尽くした。
その能力を研究するという名目で三沢塾に監禁され、口に出せないような酷い扱いを受けた。
そこから助け出してくれてその能力を封印してくれると約束してくれた錬金術師に裏切られ、殺された。

これがあまりに救いの無い私の物語。
だけど彼はそんな物語に突然現れて、全てをぶち壊してくれた。
彼の姿は私の物語には絶対に現れることは無いと思っていた救世主のそれだった。

最初に彼に対して抱いた感情は憧れと、淡い、淡い恋心だった。
例えるなら超が付くほど人気な芸能人にただの一般人がファンになるような、そんな感じだろうか。
言動を見る限り彼女とかはいないとわかっているのに私は半分諦めてしまっていた。
彼は到底手の届かないような所にいるのだと。
だけどその状態のままだったらすごく楽だったと思う。
半分諦めてしまっているのだ。例え失恋をしてしまってもダメージは半分で済む。
予防線を張った恋というのは褒められたものではないかもしれないけど、それでもこんな私には丁度いいものだった。


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