過去ログ - 姫神「ごめんね。上条君」
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]
2011/04/07(木) 00:15:48.87 ID:bSoag0qXo
行間 一


「…不幸だ」

自宅の玄関の前で上条はため息とともに口癖を呟いた。
その理由はこうだ。
学校から帰ってみるといつもなら開いている自宅の鍵が閉まっており、
それは彼の部屋に居候している修道女がたった一つのスペアキーを使ってまた外をふらふらとしていること如実に表していた。
ちなみに以前は鍵も掛けずに外出してしまっていたので、これはこれでかなり進歩していたりする。
まあそれだけだったらまだ『面倒だけど不幸っていうレベルではないなー』という感じだった。
とりあえず上条は手に持っている荷物を部屋に置いてからインデックスを探しに行こうと考え鍵を取り出そうとした。
だが制服に付いているポケットを全部裏返しにするどころか鞄を引っくり返して中身を盛大にぶちまけても鍵が見つからなかったのだ。
そんなこんなでただの面倒事が不幸にレベルアップした上条当麻なのであった。

「しょうがない…管理人さんに相談して開けてもらおう。」

荷物を手に持ったままエレベーターまで移動し、
管理人室のある一階に降りようとボタンを押して待っていた上条であったのだが、

「おー。上条当麻ではないかー。そんな辛気臭い顔をして一体どうしたんだ?」

エレベーターが開くと中からクラスメイトであり隣人でもある土御門元春の義妹にあたる土御門舞夏が出てきたのだった。
いつものようにメイド服という装いでクルクル回り続ける掃除ロボを巧みに操縦しながら移動しているようだった。


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