過去ログ - 姫神「ごめんね。上条君」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]
2011/04/05(火) 22:15:53.27 ID:8p1vlqVPo

「そういえば。友達っていうのは。否定しないんだ」
「ついでに言うとケンカっていうのも否定しておきたいわね。いい? 姫神さん。争いは同じレベルの人同士じゃないと起きないのよ。」

「うん。そうだね」

じゃああの騒ぎは一体何なの? という疑問は飲み込むことにした。
そこで彼の話題は終わり、今日の数学は眠かったやら通販で買ったものがまた微妙だったやらいつもしているような他愛のない会話を続けた。



吹寄さんとはそれなりに仲がいいと思う。少なくとも今のように一緒にお昼ご飯を食べたり、放課後に一緒に寮まで帰ったりする程度には。
こんな風に仲良く学校生活を送れるような友達は彼女が初めてで、彼女との関係は大切にしていきたいと感じている。
それこそ何年後もたまに会って遊ぶような関係になれたらとても嬉しいと思う。

こう思う気持ちの一方で私は吹寄さんに嫉妬してしまっている。
彼女は毎日のように上条くんと喧嘩をしているけど、そうじゃない時は普通に話したりしている。
この前は一緒にクラスでのすき焼きパーティーを企画していた。
さっき彼女は上条君と友達であることを否定していたけど多分それは本音で、彼のことをクラスの風紀を乱すヤツぐらいにしか思ってないんだろう。
友達とすら思っていないのにそんなことができる彼女が妬ましくて、そんな感情を大切な友達に向けてしまっている自分が嫌いでたまらなかった。

きっと自分は独占欲が強いのだろう。だから吹寄さんと上条君が仲良くしているのを見ているだけで辛いのだと思う。
彼を狙う人はたくさんいて、いちいち彼女に嫉妬してもきりがない筈なのに。
もし街中で彼が私ではない別の女の子と幸せそうに歩いているのを見てしまったら私は一体どんな行動を取ってしまうのだろうか。
想像もつかないし、想像したくもなかった。

嫉妬深く、わがままな私では彼に相応しくないだろう。
だから私は目立たないのだ。
私はヒロインではないのだから…


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