過去ログ - 暁美ほむら「最後に残った道しるべ」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/04/08(金) 22:41:47.52 ID:4+5uQgBh0


光を失いかけた三日月が降りる、見滝原の町の夜空。


その夜の街明かりを、工場施設のクレーンの上にちょこんと座って見下ろしている、
孵卵器の姿があった。


これからこの街にやってくる運命のことを思いながら。

この街の魔法少女の運命のことを思いながら。


それらの事柄は孵卵器を通じて大概宇宙のことに繋がる。


町を包む闇と、そこに浮かぶ高層ビルの無数の白い明かりは、
白と黒のコントラストの世界のようだ。


「さあ、いよいよワルプルギスの夜がきた。」


孵卵器が、揚々といい始めた。だが、その身の回りには誰もいない。

クレーンの高台に吹き付ける、夜の冷たい風の強さが音で伝わってくるだけだ。


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