15: ◆YwuD4TmTPM[sage saga]
2011/04/12(火) 00:05:44.99 ID:K2ix8fCx0
あと、Aパート前半にもうひとつ追加です
「あーっはっはっはっ!」
「うー、そんなに大笑いすることないじゃない」
「さ、さやかさん。そんなに笑っては悪いですわ」
三者三様の声が響く。
ひとつは可笑しくてたまらないといった風な大笑い。
ひとつはめそめそと落ち込み。
ひとつはおろおろとおたついている。
一つ目が美樹さやか、二つ目がまどか、三つ目が志筑仁美のものだ。
「だってさー。変な夢見たからどんな夢かと思ったら、暗闇の中を走り抜けてて白い騎士様が助けに来てくれた、だよ?
今どきそんなピュア夢見るのってまどかくらいっしょ?」
「うー、さやかちゃん、意地悪だよぅ」
「いやいや、とんでもない! あたしはむしろ褒めてるんだよ?」
首と、ついでに腕をぶんぶんと振って否定すると、さやかはぐぐっとコブシを効かせながら語り始めた。
「心がスレるような出来事ばっかりの現代社会!
その荒波に揉まれるも、ヨゴレを知らぬ真っ白けのけなまどかの心!
いやー、あたしは心動かされました。よくやった、感動した!
さっすがあたしの嫁ぇー!」
妙な流行語も取り混ぜつつ一息で言い切ると、がばちょ、とさやかはまどかにしなだれかかる。
わたわたと慌てるまどかに、「まあ、これが禁断の愛ですのね」とうっとりしながらズレた見解を呟く仁美。
そんなこんなのうちに、学校はもうすぐそこまで迫っていた。
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