過去ログ - レイラ「さようなら、真賀田博士」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2011/04/09(土) 04:13:49.65 ID:bjkclqc70
「すみません、夢水様」
「わぁわぁ、ごめんなさい! もう食べさせませんから」
「美衣ちゃん」
一冊の単行本に一度あるかないかの真剣な声で、夢水が制止する。
このひとこんなに最初から真面目丸出しで大丈夫なんだろうか、と、横でカタツムリをつついていた亜衣は思う。あっさりしていて、結構好みだ。レモンベースのソースがよく合う。
レーチは夢水が食い尽しているテーブルから逃れ、少し離れたところで皿に料理を積み上げながらこちらを見ている。
そして名探偵は、箸をきれいに揃えて置き、立ちあがって女性に一礼した。
「はじめまして、名探偵の夢水清志郎です」
「はじめまして。真賀田四季です。今日は、私の誘いに快く応えてくださって感謝します」
女性が帽子を取って華麗にお辞儀をすると、亜衣がむせた。
「こら、亜衣ちゃん」
「だって、教授! なんでいきなり真賀田博士が」
「ゲストのところへ挨拶に回ってくれているんだよ」
「いいよ、わかったよ、静かにしてるから」
博士とお話しててよ、と促す。
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