過去ログ - レイラ「さようなら、真賀田博士」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2011/04/09(土) 04:55:47.89 ID:bjkclqc70
「そう言えばママ達は?」
「まだ、さっきの人とお話してるみたい」
「そっか、じゃーこっちで待ってよ。
……もー、それにしてもこの服着るの難しすぎなんだよねー」
「そう? 普通だと思うけど」
「そりゃナギサ姉は普段着がアレだからさ、慣れてると思うけどー」
「でもかわいいよ、このお洋服。わたしもこれ、いつも着たいかも……」
ほっ、よっ、とトングを使って料理を取ろうとするリム。しかしテーブルがほぼ目線の高さなので、真ん中の方のものはなかなか届かない。
テーブルの反対側でリコに料理をよそってあげていたナギサが向かおうとすると、リムの左から伸びてきた手が優しくトングを取り上げ、カップケーキを丁寧に彼女の手元の皿へ盛り付けた。
「これ?」
「あ、はい……ありがとうございます」
おどおどと、だんだん小さくなる声でお礼を言う。
茶髪の少女は、にこ、と笑って、後ろの方で待っている青髪の女の子のところへ小走りに戻って行った。
青い髪の子は何事かを囁きかけ、ごく自然な動作で腕を絡めあう。
「リム、ぼーっとしちゃだめよ」
「はっ! つい……」
そう言いながら、視線が彼女たちの繋がれた手に注がれる。
「なんか、イイ……」
「あれ、さっきの人だ。お話終わったのかな?」
制服を優雅にはためかせ、ドクトルにもう一度会釈をすると、彼女は青髪の子をまっすぐに見つめて歩いて行った。
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