過去ログ - レイラ「さようなら、真賀田博士」
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41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2011/04/09(土) 16:01:36.10 ID:bjkclqc70

「あー、疲れた」

「ずいぶん楽しかったみたいね、沙羅」

「……そんなことない。別に、楽しくなんて……」

「あかりはどうだった?」

「そう、それよ! もうあかりってば緊張しちゃって、すっごくかわいいの! リコたちのほうがよっぽど楽しんでたわ」

「ずいぶん楽しかったみたいね、沙羅」

「何怒ってるの、サフィー?」

「別に怒ってないわ。ケージに入れられてずっと沙羅の鞄しか見えなかったり、
 あかりとパーティに出てて浮かれてる沙羅が実は私をケージから出すのを忘れてたりすることなんて、
 私は全然気にしてないもの」

「あ、そうだ。サフィー、明日はサフィーが部屋にいることにしておけば、チャームに戻ってパーティ会場に入れるんじゃない?」

「えっ、マジ? あっ、マジだ! そっかアタシらってばジュエルペットだし! 
 でもその設定無印のだよね? 大丈夫かな? いいか! どうせ二次創作だし!」

ケージをがたがた揺らすサフィー。

「いつものサフィーじゃない……二次創作って何?
 ……あかりの部屋に行くわ」

「ようやく、パーティ本番ね!」

「わざわざ一人じゃ着られない脱げないドレスを見繕っておいた甲斐があるわ……。別に変なつもりはないけど」

「下着は?」

「もちろんおろしたて……別に、変なつもりはないけど」

「爪も切っておかないと。あかりに痛い思いをさせちゃうわ」

「何のことかわからないけど、抜かりはないわ」

「じゃあ私を早くいい加減にさっさとケージから」
「行ってくるわね、サフィー」

声とともに閉じられたドア。オートロックが機構の動作する音を立て、電気の消えた室内で、サフィーの深いため息が空しく沙羅の鞄に当たって砕けた。


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