過去ログ - レイラ「さようなら、真賀田博士」
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2011/04/09(土) 16:13:09.72 ID:bjkclqc70
―――コ――ン.......
―――コ――ン.......
金属質な音の反響。
「コクトー。おい、コクトー」
「ああ、起きたのかい、式」
「始まるぜ、ようやく……」
「ようやく、ね……。それじゃあ僕までそれを待っていたみたいじゃないか。
僕は、また橙子さんの賃金の支払いが滞っていい加減生活が立ちいかないから、こうしてバイトをしているだけなんだから」
「俺は、その橙子から言いつかってわざわざこの船に忍びこんで、いかれた天才の持ち物の中から、アイツのものらしい”容れ物”を取り戻しに来ただけさ」
「忍び込んでっていうところがもともと君には向いてないんだ。現にこの通り、初日で見つかったじゃないか。
知り合いだっていうことで、初めは僕まで随分と疑われたんだぞ。結局君の分の食費や諸々まで給料から天引きだ」
「まあ、そうかっかするなよ、コクトー。老けるぜ」
「誰のせいだとおもってるんだ、まったく」
「そう言うな、これも何かの縁だ。お前だけは守ってやるさ」
「つまりまた、君や僕は危険な目に遇うわけだ」
「愚問だな。俺がなぜ向いてないスニーキングミッションなんてお使いを引き受けたと思う」
「……考えたくないね」
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