過去ログ - レイラ「さようなら、真賀田博士」
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48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2011/04/09(土) 16:37:58.68 ID:bjkclqc70

「ねえ、教授ー? 朝だよ、起きてる?」

「ゲストとして恥ずかしくないようにしてよー」

ドアを開いたのは、教授ではなく見知らぬ女性だった。

「……え」

「夢水さんなら、先ほどお休みになられましたよ。
……あ、私、栗本其志雄と言います」

「は、はじめまして」

「やあ、亜衣ちゃん、美衣ちゃん。おはよう」

「ちょっと教授! どういうことなの説明してよ!」

「ちゅーがくせー三人もはべらせといて、パーティで女の人連れ込んでいいと思ってるの!?」

落ちつけ美衣。

「結局亜衣も朝方帰ってきたし……もぅいやぁ」

「ちょ」

落ちつけ美衣。

「栗本さんはこの船の調理スタッフでね。ぼくが食事を終えたとき、話しかけてきてくれたんだよ。そしたらいつのまにか意気投合してね」

「お部屋で、料理をさせてもらっていました。それを二人で食べ終わったのが、少し前で」

「教授が、女の人と食事!?」

ありえない。そう呟く。ついうっかり相手の皿から奪い取るくらいのことはしかねないのに。

「ていうか、つまり教授は船に乗ってから既に三度、満足するまで食事をしたことになるわね」

そう、亜衣たちが一緒にいた昨晩のパーティでは、栗本が教授へ話しかけたりするようなことはなかったのだから。

「まあ、そういうわけだから。そうだね、正直眠いけれど……朝ごはんの後に寝ることにしようか」

そして彼は、昨日と同じにしか見えない背広を整えながら、四度目の給餌を催促するのだった。




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