過去ログ - レイラ「さようなら、真賀田博士」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2011/04/09(土) 02:53:40.45 ID:bjkclqc70
「先生、話したいことって何ですか?」
今日の彼女は、紫色のコーディネートだった。ヒールから口紅、いつもに比べると控えめなピアスまで。
対する彼は、いつもと同じ、ジーンズにシャツ。ぼさぼさの髪型まで。実は毎朝きちんとセットしているんじゃないか、
そう思って、鏡の前で真剣に髪を乱す犀川を想像した萌絵は吹き出しそうになった。
こんな風に益体もないことを考えるのは、自分が緊張しているからだろうか、と思う。
「楽しそうだね」
「わかりますか?」
「これが届いたんだ」
言って、デニーズのテーブルににすいと置く。指先の動きが少し優しすぎるように見えたのは、彼女がすぐに差出人の名前を読み取ったからだろうと自己分析する。
「まあ、真賀田博士から。それが今日の御用ですね」
「そうなんだけど……君何か怒ってる?」
「いえ、全然。そう見えますか」
犀川は軽く息をついた。ため息をつきたいのは私の方だ、と思う。
だが、何を期待していたのだろう、とも同時に思うのだ。
「でも、どうして私に? ……先生は、私に博士と会っていたことを仰らなかったのに」
「言わなかったわけでは、ないんだけど……」
困ったように頭を掻いて、煙草に火をつける。指と目線で促されて、萌絵は招待状を手に取った。
「それ、君宛にも来てるんだ」
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