過去ログ - レイラ「さようなら、真賀田博士」
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58:二日目 昼 すげーおなかすいた。休憩[saga >>33 >>34]
2011/04/09(土) 17:56:13.04 ID:bjkclqc70

事件発生当時室内にいたスタッフ、そして参加者、同伴者、医療スタッフには船長から緘口令が敷かれ、
まだ会場内にいなかった楽団や歌手、他のスタッフに事件を悟られないよう、パーティは続けられることになった。
何を思っての行動かといえば、つまり、解決である。
いかれている、とあかりなどは思うのだ。
現状どこに浮かんでいるのかさえわからないこの船の上で起こった殺人事件が。
それを解決するなどと言い放つ自称名探偵や、先生が解決する、私が解き明かすなどという西之園とかいう院生も。
人が死んだステージの前で談笑している今の状況も。
人が首を落としたステージの上で演奏をするオーケストラも。
そして目の前にいる――三人目の魔法学校生徒もだ。

「どうしたのあかり。なんだか暗いわよ?」

普段着からしてパーティドレスみたいな恰好の、八歳の少女は色素の薄い貌にきらきらした瞳を訝しげにきらめかせ、
沙羅の後ろでおびえるあかりに詰めよった。

「いい加減にして、ミリア。あかりが怖がってるわ」

「なによなによ! わたしが怖いですって!?」

「そんなこと言ってない」

「あ、あのさ、そう言えばミリア、どうしてここに?」

「ママがここのパーティで歌うの!」

心から嬉しそうな笑顔を浮かべ、意味もなくくるりと回ってステップを踏むミリア。

「船上パーティの影の主役と言っても過言じゃないわ!
 オーケストラを引き立て、オーケストラをドレスにして、ママはライトの中心、ステージの上に立って歌うのよ!」

「すごーい、すてきだね!」

「でしょでしょ! それで、わたしもいつかクイーンオブポップになって、こんな素敵なパーティのステージに立つの!」



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