過去ログ - シークレットゲーム -INDEX- (とある魔術の禁書目録)
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9:シークレットゲーム -INDEX- [saga sage]
2011/04/09(土) 19:59:49.09 ID:qeuXNeZU0
六個目のルールには、首輪を『爆破』すると記されてある。
つまり、一方通行は此処から無理にでも脱出しようとすると、首輪を爆破される。
超能力者(レベル5)の第一位でも、首を吹っ飛ばされると、さすがに生きることはできない。
能力を使用して、爆破を逃れることも考えた。だが、その前に能力使用を止められるだろう。
ここまで考えた結果、少年はゲームに『参加』することにした。

「仕方ねェな。クリア条件は面倒だが、終わらせねェ限りは出られねェ」

辺りを確認しながら、忌々しそうに一方通行は言う。
どこかに監視カメラが設置されていると思ったからだ。

「それに……どォやら能力を使用できる時間は、増えているわけだしなァ」

それは五個目のルールに記されていた。

『能力使用には時間制限がある。使用時間は24時間とする。
 使用する際は、首輪に付属してあるスイッチを切り替えることで使用可能。
 又、残りの使用時間は、PDAに表示される』

つまり、三十分しかフルで能力を使用できなかった一方通行が、二十四時間も能力がフルで使えるわけだ。
そしてもう一つ、気付いたことがある。

今の一方通行に『杖』は必要ない。

日常生活を送る彼には、必ず補助用に杖が必要だった。だが、立ち上がった一方通行は人並みに『歩けた』。
これはある意味で一方通行の『ハンデ』を、ゲームの主催者が除外したのだろう。
他のプレイヤーは走ったりできるが、一方通行はできない。それだと不公平だ。という風に。

「爆破無しでこれを貰えると嬉しいンだがなァ? 統括理事会さンよォ」

ゲームの主催者は学園都市統括理事会だ。と言わんばかりに彼は声を出していた。

「さて、さっさと終わらせる。こンなことに時間を使ってる暇はねェンだよ。クソったれが」

そう言い残すと、一方通行は部屋から姿を消していた。


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