4: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/04/09(土) 20:06:48.25 ID:y4wKISZKo
「あの、暁美さん」
「……」
まどかが呼びかけると彼女は立ち止まる。
「?」
「ほむら……」
「ほむらと呼んでもらえない。私もあなたのことはまどかと呼ぶわ」
「え、うん」
「じゃあ、行きましょう、まどか」
「うん……」
初対面なのに、下の名前で呼ばれるなんて幼稚園のころならばともかく、最近ではあまりなかったことだ。
でも、不思議と悪い気はしなかった。なんだか、いつも呼ばれているような気がしたから。
*
その日の夕方、まどかは親友のさやかと一緒に大型ショッピングモールの中にあるCDショップにいた。
「それにしてもあの転校生、ちょっと気味が悪いよね」さやかはまだ、あの暁美ほむらのことを気にしている
らしい。
「気味が悪いって?」
「いや、なんていうか、あんまり自分のことは喋らないし、それに」
「それに?」
「時々まどかのこと、見てるじゃない?」
「そ、そうだけど」
「ねえまどか、本当にあの子と会ったことはないの?」
「うん」
「なんなんだろうな。モヤモヤする。明日学校で問い詰めてみようか」
「やめてよさやかちゃん」
「冗談だよ冗談」
「本当? 目がマジだったような……」
「あはは、じゃあ私、向こうでちょっとCD見てくるから」
「うん、わかった」
《助けて――》
「え?」
さやかと別れた直後、まどかの頭に直接響く声がした。
この声は、どこかで聞いたことがある気がする。
220Res/193.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。