42: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/04/10(日) 20:43:16.52 ID:5SfnCg8To
「うおおおおおおおおおおお!!!!!」
「ぬわっ!」
急に恭介が寝ているベッドが動いたかと思ったら、そこから何者かがはい出してきた。
「ぎゃあ!」
「わあああ!」
その人影をよく見ると、上半身が裸で下半身は黒タイツの男だった。男の頭髪は生え
ているけれども極めて薄く、ハゲと言っても過言ではない。
「うおらあああああ!!」
気合いを入れて、その男は右へ左へと勢いよく倒れたかと思ったら、今度はシャチホ
コ立ちと言われる特殊な三転倒立をキレイに決めて見せた。
そして素早く立ち上がると、気合いを入れて叫ぶ。
「俺が江頭2:50だああああああ!!!!」
「うそ……」
「きゃあああ!! さやかちゃん、凄いよ! エガちゃんだよ! 本物のエガちゃんが
いるよ!」
まどかは、イチローと会った時よりも明らかに興奮している。
「なんでこんなところに。何かの間違いじゃないの? バラエティ番組の収録現場を間
違えたとか」さやかはありえる可能性を口にしてみた。
「今日はあの、イチローくんの頼みでここに来た!」
間違いではなかった。そう思いさやかは頭を抱える。
なんだか危険そうなので、まどかだけでもこの病室から逃がそう。そう思い隣にいる
まどかのほうを見ると、すでにそこにはいなかった。
「え?」
いつの間にかまどかは、江頭2:50の隣にいたのだ。
「あの、エガちゃん、じゃなかった。江頭さん」
「なんだお前は!」
「私、鹿目まどかって言います! あなたのファンなんです! もしよろしければ、そ
の、後でサインもらってもいいですか?」
「え、ああ、いや……」
普通の客(特に女性)とは違う反応に少々うろたえる江頭。
「ごめんね、本番中そういうことを言うのは」
「あ、ごめんなさい」
「いや、いいからいいから」
恥ずかしそうに小声で話をしている江頭の様子は、見ているさやかのほうが恥ずかし
くなるほどである。
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