過去ログ - 青髪ピアス「カミやん、『スクール』って知っとる?」
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage]
2011/04/11(月) 23:18:13.61 ID:GYxlx55r0
浜面「それを、それを信じろって言うのかよ!!」

アレ「信じる信じないは自由だ。学園都市はもう君達を狙わないし、彼女を治療できるのは彼だけだ」

浜面「……聞きたい事が山程ある」

アレ「可能な限り答えさせてもらう」

浜面「滝壺の能力を諦めた理由は何だ?完成すれば学園都市の機能全てをまかなえるその力を諦めた理由だ」

アレ「一つ誤解があるようだが私が狙っていたのは彼女の命じゃない、君の命だ」

浜面「俺の、だと?」

アレ「学園都市としては『能力追跡<AIMストーカー>』である彼女を追っていたようだったが私のプランに影響していたのは君だ」

浜面「どういう意味だ?プランだと…」

アレ「本当は10月9日、あの日君は暗部同士の抗争に巻き込まれて死ぬ予定だった。しかし君は生き残り無能力者でありながら原始崩しを撃破した」
  「君の行動は私のプランにはなかった。君がイレギュラーとなりプランが崩れる可能性があった。だから私は君を排除したかった」

浜面「そのプランとやらの内容は?」

アレ「残念ながらそれを君に説明するには時間が足りない。今となっては叶えようのない意味すらない事だ」

浜面「『素養格付<パラメータリスト>』はどうなった?なぜ滝壺は狙われなくなった?」

アレ「『素養格付<パラメータリスト>』は破棄させた。情報が流れている可能性は否定できないが『処分』の項目に載せてある。不安なら君の交渉材料に記憶しておくといい」
  「滝壺理后に関しては彼女だけではない。誰一人として学園都市に狙われる事はなくなった」
  「全ての実験研究は本人の協力と同意によって行われる。実験や研究を拒否しても罰則が追加される事はない」

浜面「きっちり管理されたある意味学園都市の目指していた『理想』の形になるってことか?」

アレ「その通りだ。君らからすれば全ての研究や実験を破棄させたいのだろうがそれはできないのでね」

浜面「なぜだ?」

アレ「今学園都市を解体すればその全てが狙われる。例え狙われなくても生きていけない子供も存在する」
  「だからそこ勝手と解っていても学園都市は崩壊させる事はできない。それに技術がある以上いずれ同じ事が起こる」

浜面「だから今のまま管理をしていくってわけか?」

アレ「その通りだ」

浜面「一つ、いいか」

アレ「何だろう」

浜面「フザケるな!!俺達は実験動物じゃねェ。勝手に品定めされて勝手に見捨てられてその上今から努力しますだ?」
  「舐めんのもいい加減にしやがれ。俺はいい。恵まれてるんだ。滝壺がいる。『アイテム』がいる」
  「お前たちの勝手で殺された人間が山程いる。のたれ死んだ連中が沢山いる。ソイツらを目の前にして同じ事が言えるのか?」

アレ「言って見せる。それが私の答えだ。私を殺したいなら殺せばいい。どんな拷問でも屈辱でも受け入れる」
  「しかし全てが解決しないうちに、その糸口すら見えないうちに死んでやる事はできない」
  「私を許す必要はない。しかし私は謝るよ。全てに」
  「だからこそ私は可能な限り生き続ける」

浜面「二つ、俺との個人的な約束だ」

アレ「聞かせてもらう」

浜面「可能な限り生き続けろ。そして償え。許される事なく安らぐ事なく。そしてやれる事を全てしろ」

アレ「そのつもりだ」

浜面「もう一つ。死ぬ直前に俺に連絡しろ」

アレ「なぜだ?」

浜面「俺が殺してやる」

アレ「……約束しよう」

通話を切り、天を仰ぐ。空が見える訳でもなく、何が見える訳でもなく、目の前にあるのは綺麗な壁紙の天井だ。
自分がずっと求めていたもの。自分がずっと探していたもの。それが手に入った。いともたやすく手に入ってしまった。
麦野沈利と3度も殺し合いをし、ロシアまで逃げ、他人を拷問し、滝壺を傷つけたこともあった。
そんな努力、いや、必死に生き延びる為に足掻いてきた全てとまるで関係のないところで叶った願い。
浜面仕上は素直に喜ぶ事が出来なかった。裏があるとか罠じゃないかとかそういった勘ぐりではない。
自分の生き方が否定された、少しだけそんな気がしたからだ。



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