過去ログ - 青髪ピアス「カミやん、『スクール』って知っとる?」
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606: ◆oEZLeorcXc[saga sage]
2012/02/17(金) 21:31:39.52 ID:YAYzLbNm0

上条は一瞬たりとも視線を逸らしていなかった。にも関わらず手が生えていた。

外套をはためかせる事もなく静かに生えた黒い袖とその先に少しだけ見える白い手。


その細い手からテニスボールほどの小さな光球が生まれ。


同時にその光球が飛んでくる。


光球の速さはそこまでではなかった。

むしろ遅いくらいだ。

小さな子供の遊びのキャッチボール程度。


しかし、一連の動作が全て無音でかつ自然に行われたため、上条の反応はギリギリになってしまった。


遅れて突き出した右手と光球が接触する。

横から握るように光球を掴む。





眩い光が辺りを包み、音もなく消えた。





閃光が収まり、上条が見た光景は信じられないものだった。


上条「な―――ッ!!」


右手と光球が接触した場所を基点にして地面が放射線状に抉れていた。

無事だったのは右手で守った二人のいる場所くらいで範囲は五、六メートルほどだろうか。かなり大きく深い。


静かな現象とは不釣り合いに大きな威力。


強い閃光だけで派手な爆発も空気を裂く音もしなかった。

それなのに、確実に命を奪える威力。




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