過去ログ - 唯「たからくじ!」
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/12(火) 18:05:19.56 ID:NYV5XGfA0

唯「ははっ」

 変なリズムで息を吐きながら、お姉ちゃんが押し入る。
 右手には、丸めた新聞が握られていた。

憂「お姉ちゃん、仕事は?」

唯「いーの、そんなの」

 にやにやと悪そうな笑顔で、お姉ちゃんは新聞を広げ始めた。
 が、急に覗き窓を睨むと、ヒールを脱いで居間に歩いていく。

憂「お姉ちゃん?」

 ついていくと、座卓に新聞が広げられて、その上に小さな紙封筒も置かれていた。

唯「ここだよ、憂」

 お姉ちゃんが指差した新聞の箇所を見ると、
 そこにはなにやら数字が太字でたくさん並んでいた。

憂「芳文社KR宝くじ……当籤番号」

唯「確かめてみて」

 お姉ちゃんが紙封筒から10枚のくじを出して、見えるように並べてくれた。

 こんなの、いつの間に買ったんだろう。
 聞いた覚えはない。けれど、今はそれよりも。


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