過去ログ - 唯「たからくじ!」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/12(火) 17:51:14.87 ID:NYV5XGfA0

 私たちの結婚は、ごく少数の人達にしか伝えていない。
 片手で数えられるほどしかいない、信頼できる人達だけだ。

 まずは純ちゃん。

 お姉ちゃんに恋してしまったことを初めて相談した相手だ。
 おのずと経過は知れてしまうし、もちろん私からきちんと話した。

 次に澪さん。

 お姉ちゃんが第二に信頼を置く人で、
 「律は口が軽いから伝えるな」と忠告してくれたのも澪さんだ。
 それが正しいかどうかは分からないけれど、その言葉を信じて律さんには内緒でいる。

 紬さんと梓ちゃんも、お姉ちゃんと私の信頼に応えてくれている。

 そして最後に、和ちゃん。

 厳しいだけじゃなくて優しい人だから、
 わたしたちのことを分かってもらえるか不安で、結局伝えるのが最後になってしまった。

 和ちゃんは私たちの関係について一通り聞くと、ため息を吐いた。

和「それを聞いて、私はなんて言ったらいいの?」

 私たちの家の窓から夕暮れにそまった空を見て、
 和ちゃんはそこに雲を浮かべるようにつぶやいた。



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