38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/14(木) 20:22:43.70 ID:7k69ZAWm0
憂「お姉ちゃん……」
腕に関しては、組織を切り取ると言っていた。
皮膚と言わなかったのは、よほど深く切り取るからだろう。
男性器を作るためには皮だけでなく、もっと諸々が必要になるのだ。
そして、それを作ろうとすれば、お姉ちゃんの体をどんどん痛めつけることになる。
大きな傷をつけるから、傷痕もそれだけ大きく残る。
それに、エピテーゼとかいうので隠しても、見る人が見れば分かってしまうだろう。
性転換したという事実は気付かれてはいけない。
前腕という目立つ場所にある以上、人目につかせないわけにもいかない。
お姉ちゃんの体をぼろぼろにしてまで、やる価値のある手術ではないと思った。
いや、ぼろぼろになるだけならまだいい。
もしお姉ちゃんの体が、手術の負担に耐えられなかったら。
憂「やめておこうよ。お金は別のことに使おう?」
唯「……」
お姉ちゃんは答えず、和ちゃんが掲げた白いノートPCと、自分の脚を見比べていた。
すっと息を吸ってから、しばらく。
やっと私のほうを向いてくれたけれど、暗い顔をしていた。
唯「……憂。私はね、このぐらい覚悟の上だよ」
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