51: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/04/24(日) 14:49:02.61 ID:Ph332PTt0
すっ
震える手で矢を弓につがえる。
白い糸が自分に向かって来るのを空中で身体を反転させて避けた。
気持ちの悪い魔女の目が、まどかに向けられる。
マミのぐったりした身体は魔女のすぐ側まで落ちていた。
それでも魔女はまだマミに気付いていない。
マミが魔女に気付かれる前に仕留めなくては……。
ぎりぎりっと弓を引き絞る。
けれど、矢を放とうとして気が付いた。
マミは魔女の頭部を狙えと言っていた。しかし、どこを射てば、魔女を一矢で倒せるのか。
しかしもう、考えている時間はない。
鈍い黒色が魔女の頭部のその中心に見えた。まどかは一か八かでそこに賭けた。
矢を放つ。
ヒュッと音を立てて矢が魔女に向かって飛んでゆく。
魔女の中心に矢が刺さる――
まどか「嘘、でしょ……?」
確かにそれは刺さっていた。
しかし、少しずれた場所に。
魔女の目がぎょろりと動く。マミの身体がその前を落下してゆく。
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