41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/05/06(金) 02:31:06.37 ID:d6rmYWQAO
「六道が一つ、地獄道」
凜とした声が和の耳に鳴り響く。
汗で濡れて額に張り付いた前髪を拭い、彼女は重い瞼を開いた。
紬「私の眼を見た人にとって最も辛い地獄を見せる力よ」
視界に広がった光景は仄かに赤みがかった空だった。
まさに地獄のようなあの場所とは似ても似つかない、至極普通で自然な場所だ。
和「幻覚……だったの?」
和は疲弊した身体を労るようにゆっくりと上体を起こした。
その際に向かい合うように座り込んだ紬と目が合ったが、彼女は薄く笑みを貼り付けて首を横に振る。
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