過去ログ - 10031号の、ささやかな望み
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/04/16(土) 23:34:47.78 ID:QJzJFNXt0

「ミサカ、は、計画の為に造られた模造品です。作り物の体に、作り物の心。単価にして十八万円の実験動物です、から、プラン通りに、死ぬためにミサカは、ここにいます。と、ミサ、カは何とか平然と、答え、ます」


幾度も目にした馴染み深い瞳を見返し、平然とかけ離れた様子で10029号は一方通行に告げる。
震える声の端にも、徹して態度を変えなかった一方通行が膝を折った。
動かない10029号に跪き手を伸ばす様子は真実に反して、まるで御伽噺に出てくるような救いの手を差し伸べる王子様だ。




「目を瞑れ。痛くはねェ、一瞬で終わる」



10029号は、一方通行から言われるがまま素直に目蓋を閉じた。
それは一方通行の言葉に嘘が無い事を既に『知っていた』からだ。




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