過去ログ - ISのシャルをめちゃくちゃにしてみる
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[sage]
2011/04/23(土) 20:17:09.30 ID:mNJU4JfD0
シャルが刃先を自分の喉に宛がった時、涙をながすその頭上にふと声が掛った。
「何をしている?」
「織斑教官……?」
いつの間にか部屋に入ってきた千冬だった。すばやくシャルの腕を掴み、剃刀を捨てさせる。シャルの見たことがないほど千冬は怖い顔をしている。
「いいんです教官、もう僕はダメです。死なせてください……」
「死なせる?そんな楽な真似はさせんよ」
「え?」と呟く暇もあらばこそ。千冬に平手を見舞っていた。後ろでにねじり倒す。
「あぐ、な、なにを……?」
「フランス諜報機関の手先として一夏をスパイし、挙句の果てに誘惑して殺害を企てた。シャルル、いやシャルロット・デュノア、お前をIS学園校則違反で捕縛する」
「そ、そんな……ちがう、僕は!」
そのとき「ううん」と一夏が目を覚ます。すぐさま室内のありさまを見て大声を出した。
「うわ、ち、千冬姉!いったいなにしてるんだ」
「一夏、その剃刀を見ろ。こいつはお前の暗殺を企んでいたデュノアのスパイだ」
「え……?」
一夏がシャルを驚いた顔でまじまじ見つめた。
「ち、ちが……一夏……」
シャルは涙を流して呻くが、一夏は驚き混乱した顔で口が聞けない。
「聞いて、一夏!僕は、僕は違うんだ!ぼ、僕は一夏が……」
「黙れ!」
「あぐ!」
千冬が腕を締め上げる。一夏は悲しそうな目でシャルをみつめ黙っていた。
(一夏、こんなのないよ……)
涙が溢れてくる。自分が殴られ、犯されるのは我慢できた。ただ一念に一夏を想っていたから、耐えられたのだ。でも、こんなのはなかった。シャルの心は壊れる寸前だった。
涙を流すシャルをじっと見つめていた一夏は静かに言った。
「千冬姉、シャルを離してくれ……」
一夏はゆっくり首を振って、
「シャルがそんなことするはずがない。こいつは、辛い目にあってきた分、誰よりも、すげえ優しい女の子なんだ。何かの間違いだ」
「一夏……」
その言葉をききシャルは体が震えてくるのを抑えられなかった。何度も死のうとした。だが生き延びて苦痛が長引いた。そう思っていた。この言葉を聞くまで。
千冬も腕を緩め、
「だがまだ調査にかける必要がある」
「ああ、だが俺はシャルを信じるよ」
霞む意識にそれらの言葉を耳して。
(僕……だから僕は好きだよ……一夏)
涙に沈むようにシャルは意識を失った。
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