22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/18(月) 23:45:37.85 ID:7eaZHbzJo
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インキュベーターは、全ての真実を話し終わるころにはソウルジェムの濁りは致命的なものになると判断していた。
しかし、マミの顔は絶望を通り越したのか、哀歓入り交じったような顔となり、しかし机に置かれたソウルジェムの輝きはなかなか衰えることはない。
「ふ」
彼女の口角がいびつに上がる。
「ははは」
彼女の手がピクンと動くと、ソウルジェムは弾かれるが如く体へと向かい、黄色のリボンが吐き出されると首を締め付けていた縄を切り刻んだ。
重力に従い体はがくんと床に打ち付けられるが、何の受身も取ることなく、糸の切れた人形のように床に転がった。
「あはははははははは」
口からは乾いた笑いが壊れたレコードの用に流れ続け、涙はいつの間にか止まっていた。
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