24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/18(月) 23:46:40.37 ID:7eaZHbzJo
彼女は繰り返すように言うと、またふらりと床に倒れこみ、ソウルジェムを少しばかり撫でた。
「うふふ」
孵化器は、今回の試みが完全に失敗したと思った。
幸福から絶望に至るとか、そういう前に、完全に心が壊れてしまったのだと。
第二次性徴期の少女の多感な精神は、純度が高いが故に壊れやすい事を知識としては知っていたインキュベーターだが、
こういった奇妙な形でそれを経験したため、対処の仕方をしばし考えねばならなくなった。
「……また来るよ、死なないでいればそれでいい」
孵化器はその場を立ち去ろうとした。
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