7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/17(日) 19:49:10.98 ID:QhrUkmiko
涙の跡が頬に幾線も連なり、歪んだ表情は絶望と苦痛をごちゃ混ぜにされたようだった。
口から出る嗚咽のようなうめき声だけが部屋を支配していた時、キュゥべえがどこからともなく現れた。
「君はそんなに生きるのが嫌だったのかい?
全く、わけがわからないよ」
彼女は小動物の存在に気がつくと、忌々しげな目線を突きつけた。
それに目を合わせることなく、悠々と部屋を歩きつつ言葉を発する。
「願いを叶えてからちっとも希望を覚えてくれず、最初から最後まで絶望のどん底だ。
高いところから物が落ちるから位置エネルギーが増加するんであって、底でゴロゴロ転がっていてもどうしようもない」
独り言のように呟くと、キュゥべえは全く動揺することなくマミに向き直った。
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