230: ◆4Wz3boX9ho[ saga sage]
2011/12/01(木) 00:43:02.86 ID:e4R4Rbei0
周りを見渡せば水面が穏やかに揺れている、だが彼らの周りには57隻に上る輸送船と
その周囲を守る戦隊駆逐艦、総勢61隻の大船団がある。
すでに出航して2週間が経つこの任務は、敵との遭遇もなく順調に進んでいるかに思えた。
通信士「前衛より入電、『ワレ、潜水艦ト思シキ感知ス』です」
提督「オーケイ、航空機部隊出撃準備 警告爆雷を投下させて」
通信士「はっ!『警告爆雷投下後引キ続キ警戒ニアタレ』」
程なくして前方から水柱が上がる。
見張員「前方潜水艦浮上しました」
艦長「友軍かな?」
戦隊副長「そのようですね」
見張員「前方潜水艦より発行信号」
副長「読め!」
見張員「コノ先ノ海域ニテ大規模ナル敵部隊ノ展開ヲ確認進路ヲ5度南ヘ向ケラレタシ」
見張員「以上です」
戦隊副長「たしかに、ココから先は一番被害が多い海域ですがいかがなさいます?」
提督「オーライ、全船団を南についでに返信を頼むよ」
戦隊副長「文面はいかがなさいますか?」
提督「キャプテンに任せる」
艦長「えっ?んじゃー副長に」
副長「そのまま投げないでください!」
見張員「追伸です『コノ貸シハパン屋ノ驕リデ』」
提督・戦隊副長「?」
艦長「文面が思いついたよ、『パンニ挟ム肉ヲ用意シテオケ』」
副長「意味が分かりません」
艦長「これでいーの」
二日後同海域を通過した船団が襲撃され、護衛艦艇を含む12隻が沈んだ。
このときの警告がなければどうなっていたかを知るのは帰還してからのこととなる。
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