過去ログ - 百合子「これで私の130連勝ね」美琴「128勝2引き分けよっ!訂正しなさいっ!」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2011/04/18(月) 02:54:41.23 ID:hflxQzlu0
「ちょっと何よ、その溜息」

先ほどガムを踏んづけた時と、負けず劣らずの深い溜息を盛大に吐いた当麻に、百合子はあからさまに馬鹿にされてる気がして言葉で噛み付く。

「いえ、ひしひしと庶民と金持ちの落差に嘆いていただけですよ、チクショウ」

ひとしきり悔しがった後、手をヒラヒラとさせ、特に他意はないと百合子に断りを入れる当麻。
そうして、彼は差し出されたレモン色のハンカチを受け取らずに、また靴にこびり付いたガムを落とす作業を再開し始める。

「それで結局、ハンカチは使わないんだね…」

「やっぱ悪いし、気持ちだけ受け取っとくよ。ありがとな、百合子」

「えへへ…」

結局ハンカチを受け取らなかった彼に、不満を抱いていた百合子だったが、不意にお礼に言われ、一転して頬を真っ赤にして、照れくさそうにモジモジして眼をそらす百合子。
その小動物のように目まぐるしくコロコロと変わる表情を見て、今まで沈んだ気分だった上条は、いつの間にか知らず知らずのうちに、つられて静かに笑顔を浮かべていた。





「で、俺になんか用でもあったのか?」

あれからガムの塊と格闘すること数十分。ようやくべとついたガムから解放されて二足歩行ができるようになった当麻は、道すがら自然と一緒に歩いていた百合子に話しかける。

「あっ、そうそう、すっかり忘れてたんだけど、これから二人で一緒にゲーセン行かない?」



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