過去ログ - 助手「私ってもしかしていらない子ですか?」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)
2011/04/18(月) 04:11:41.82 ID:k0Glf3bq0

世界の外側の国々である"外縁国"出身の魔導士とその使い魔は、
実際にその足で世界の縁へと赴いたことがある。
この助手も魔導士と同国の出身のはずなのだが、


助手「へー。はじめて聞きました」


使い魔「お前は知ってると思ってたけどな。」


助手「いえ、初耳です。それで、その壁がどうしたんですか?」


使い魔「俺たちはその壁の向こうに行きたいんだよ。」


助手「もしかしてそれがここのテーマ、ですか」


使い魔「そうだ。今んとこ壁を通り抜ける魔法を作るのが目標だな」


助手「へえー。でもそんなこと出来るんですか?」


使い魔「多分な。世界の裏側、俗に言う魔界の生物もたまにこっちで見つかってるしな。」


助手「魔物ってやつですね。でも、なんで壁の向こうに行きたいんですか?」


使い魔「それはアイツに説明してもらおうかな。おーい、そこんとこどうなんだー?」


本をにらみつけながら二人の会話を聞いていた魔導士が顔を上げる。
駄目だ閃かない、と呟いて目をこすりながら言うには、


魔導士「もともとの目的は人探しだ。今は違うけどな」


助手「人探し?」


魔導士「うん。こっちで見つからないからもしかして魔界じゃないか、と思って」


助手「いや、いくらなんでもそれはないと思うんですが」


魔導士「でもなんか妙にそんな気がしたんだよ。」


助手「は、はあ」


あまり知られていないが、彼に限らず魔導士たちは魔翌力に関して非常に敏感だ。
大魔導士の勘は絶対に外れないという言い伝えがあるが、それはもしかしたら
この魔翌力に対する感覚が関係しているのかもしれない。




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