過去ログ - 殺戮の先の絶対能力者(レベル6)
1- 20
73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)
2011/04/18(月) 20:37:44.08 ID:rpUb36e40
-すれ違う思い-

その日は雨が降っていた。

打ちつけるような雨の中、男は傘もささずに国道沿いの歩道を歩いている。

数分後、男は目的地に着いたようだ。

そこは、学園都市のセキュリティゲート…だった場所だ。

数ヶ月前の大地震で、学園都市は完全に崩壊した。

今では、更地に無数の墓石が立っているという殺風景な場所と成り果てている。

男は、墓と墓の間を縫うように歩き、ようやく目的の墓を見つけた。

墓石には、『一方通行』と書かれている。

学園都市を崩壊させた張本人だ。

もちろん、一般の国民がそんなことを知るはずがない。

政府は、この未曾有の大事件を『自然に発生した直下型大地震』ということで処理し、報道していた。

もっとも、政府関係者にも真実を知る者はいなかったのかもしれない。

学園都市に住んでいて、生き残ったのはこの男、木原数多だけなのだから。

だが、実際には大半の人間の遺体が確認されていないため、その情報も確かなのかどうか分からない。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
91Res/38.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice