過去ログ - 鹿目まどか「魔法少女の力量を超えて,その日みる夢」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga ]
2011/04/20(水) 00:27:35.42 ID:LUYFHUX40
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魔法少女まどかは、誕生して間もないので、魔法の使い方も右も左も分からなかった。

分かることといったら自分の身体の操作の仕方くらいしかない。


暗雲に漂うワルプルギスの歯車が音をたてて徐々に接近してくる…


「……まどか!」


キュゥべえが声を高める。「ソウルジェムの魔力を解き放つんだ!はやくしないと…」


「ふ…ふぇ…!?」間抜けな声が出てしまう。

慌てて手元に転がるソウルジェムに神経を集中させるも。


使い方も方法も全くわからない。何も起こらない。手の中で私自身が光を強めたりするだけだ。

「わ……わからないよ!」慌てふためく汗が弾けとぶ。「どうするの!?」


素人も素人の、できたてほやほやの魔法少女だ。


「まどか!魔法の使い方が分からないなんて、そんなことはないはずだよ!」

まどかの想像以上の初心者ぶりにキュゥべえも落ち着きをなくしている。

「美樹さやかや巴マミだって、初めから魔法の使い方くらい、心得てたよ!」


「そ…そんなこといわれても…」急にしゅんと自信がしおれてくる。「うう……」落胆に目を落とす。


まどかのピンク色に煌くソウルジェムは、一寸の穢れもない。
完全な純粋な光。


でも、こんな宝石の塊を、どう使えばいいの……!?


残された時間は少ない。

まどかの足元に地響きが伝わり、地面の震動が大きくなってきた。
ワルプルギスの夜の巨体な歯車の影が迫ってくる。


「まどか!」キュゥべえが切迫とした声をあげる。「急いで!このままだとキミは…」


「うぅ〜!」

まどかは声をだして唸った。

この宝石から力を繰り出すための、ありとあらゆる方法を頭の記憶の中から探り出そうと懸命になる。
マミさんは?ちやかちゃんは?どんなふうに魔力を開放してたっけ?


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