過去ログ - 鹿目まどか「魔法少女の力量を超えて,その日みる夢」
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23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga ]
2011/04/20(水) 00:31:29.45 ID:LUYFHUX40
「まどか!」獣走りを続けながら、キュゥべえは言った。「魔法の使い方は思い出せたかい?」


「うう…まだ…」走りながらまどかも半べそで答えた。


キュゥべえは落胆、いやそういう感情がまだないのなら、失望、期待はずれといった様子が滲みではじめていた。
世界で最高の素質を備えた魔法少女が、その魔法の扱いにまったく手がつけられないでいる。

それでもこの最高のソウルジェムがやがて最悪の魔力へ変わる際にエネルギーを生み出してくれることは
間違いないが、予想していた程の値に至らなそうに思えてくる。


まどかの生み出したソウルジェムの度量は膨大で、その煌きは今も眩いほどに強い光で輝いている。
けれども、それが開花して強大な魔力を解き放たなければ、エネルギーの源にはならない。



結局、願い事がまどかの可能性を摘んでしまったのかもしれない。



だが、それが全くの杞憂だと分かるまで、数十分かかった。
そしてこの時にキュゥべえは、まどかの起こしうる奇跡の素質の程を、前に万能の神になれるほどと賞した記憶が
抜け落ちていたことを最大限に後悔するだろう。




まどかの開花のきっかけは。

聞こえてきたその声からはじまる。



────────まどか───。


命からがらの小さな声が、まどかの脳裏に届く。

走るまどかの目が見開く。



────────まどか……。



お互いに魔法少女の間でできる、テレパシーで通じるほむらの声だった。



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